人は魅力ある方へ流れる
『水は低きに流れ、人は易きに流れる』なんて言ったりする。
出どころは孟子の「水の低きに就く如し」という言葉らしい。
でも、人って本当に易い方だけに流れるのかな?
わざわざ苦労することでも多くの人が惹かれる事って有るのでは?
こういうのはどうだろう。
『人は魅力ある方へ流れる』
楽なことが魅力だと思えば楽な方へ流れる。易いことが魅力だと思えば易い方へ流れる。
しかし楽な方、易い方ばかりが魅力とは限らないのだ。
魅力ありと思えば、面倒を乗り越えてでも進む。
それこそが人を引く力、すなわち魅力なのだと思う。
低きに流れるただの水とは違い、人は引力の強さに応じて高きに流れる。
インスタとかの最近のSNSを見ていてそう思う。
「いいね」も魅力の一つ。
かなり強力な引力を持っているものと思われる。
SNS映えする写真のために、休みの日にわざわざ出かけるのも魅力ある方へ流れる現象。
その魅力のためには「出掛ける」、「金を使う」、「集まる」、「時間を使う」など、様々なハードルを乗り越える。
魅力はあっても、そこへ向かうには労力が必要だ。
綺麗になりたい、若くありたい、いいねと言われる写真をアップしたい。
そう思う心が魅力ある方へ動く原動力となるんだ。
原動力が大きいほど大きな坂を登ることが出来る。
動力が強くないと大きな障壁は乗り越えられない。
そんな関係に似ていると思った。
モテたい気持ち、認められたい気持ち、イイネが付くのを有り難がる気持ち。
やりすぎは鼻につくが、大なり小なり誰にでも有る気持ちじゃないかな。
人にはそういう心がある。
心理学とかで出てきた「承認欲求」と言われるものだ。
その欲求が動力となる。