『Viva La Vida!』

人生を楽しもう! 「生」って素晴らしい  限り有るからこそ「生」は尊く美しい

消費税の公平性

消費税は例外なく一律にすべき。
食料品だけ消費税減免だと? 
飼料・肥料は減免できるのか。
耕作機械や燃料費は減免できるのか。
船や油代は減免できるのか。
トラック代、ガソリン代、流通費は減免できるのか。
「否!」
食料品だけ消費税減免したら、潰れてしまう生鮮食品スーパーが出るだろう。
ところで、世の中そんな業界が一つだけ有る。医療業界だ。


かつて、消費税導入の際に「100円の大根と100万円の毛皮のコートと、同じ消費税率で良いのか?」などと
言って、一率消費税に反対する人たちがいた。
答えは「同じ消費税率で良いに決まっている」だ。

100円の大根に比べて、100万円の毛皮の方は、1万倍もの消費税を払っているではないか。
100万円分の大根と100万円分の毛皮で比べれば、同じ消費税額で良いはずだ。
100万円分の大根を作る農家の労力やそれまでかかった生産コストと、100万円の毛皮のコートを作る生産コストを比較して、農家の努力を軽んじて良いのだろうか。

消費税(率)が例えば10%とかにアップして、それでも医療費には消費税を上乗せしないんだったら、
医療崩壊はますます加速する。
体力のない医療機関から消えていく。
なんとか企業努力して、ローコスト化、賃金カットで乗り切るしか無いが、医療機関に働く人びとは賃金が増えないのに生活に関わる消費税は確実に上がるという困難が待ち受けている。

医療福祉に関わる予算の伸びよりも、高齢化・高齢者の増加のほうが早く伸びるとしたら、
平均的には、一人ひとりに分けられる費用は少なくなるのが道理。
以前よりも縮小した医療に戻れるか?
それは無理。
「がん」の患者はドンドン増え、抗がん剤治療をする患者はますます増え、値段の高い抗がん剤治療薬がドンドン世の中に生まれてくる。

10年前に余命半年だった再発・進行胃癌は、現在抗癌剤の治療により1年半に伸びた。
同じく、大腸癌は1年が3年に伸びた。
単純に言えば、治療期間が伸びた分だけ医療費が増大する。
昔よりももっと高額な治療薬を使っているのだから、実際は単純な時間比例だけではない。